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04

目覚め

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「…ふっ、はぁ」

白い息が漏れ、袖で汗を拭う。
山の中腹なれど気温は低い。だが、体の中はとうに暖まっており、傍から見れば体から湯気でも出ているかのように見える事だろう。

周りを見渡せるところまで来て、足を止める。

そこが何時ものゴールだった。
その景色を見て山を降りるのが、此処で走る時のルールだ。


「……。」


目が覚めれば。
既に年が明けて数日過ぎていた。


体の気だるさは消えており、寝ていて動かなかった体を解しに走りにきたのが今朝の話。



ここから眺める景色は四季折々の変化こそ見せれど、変わる事がない。





この大陸に自分が辿り着いてもうどのぐらいになるだろう。
この景色を眺めるのは、何度目なのだろう。





考えたところで、そして答えが出たところでそれは数であり期間でしかない。


それだと思うには余りに、濃い時間だと何時も思う。




「今ごろ、もう新しいとこでも着いてんのかね」

気付けば空を見上げていた。



「あの時」と同じ。
冬の空気で澄んだ蒼い、空。




―――精々、また俺に追い抜かれないよう生きろ






「…ハッ、余計なお世話だ。」


また抜き去る為に。
今は、生きよう。
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