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とある飛行艇乗りの話

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「あれ?」

お届け物です、そうつげられて届いた小包は。



開けてみれば、何時か俺がそいつに送ったはずのものだった。



「ん…腐っちゃぁ、いねぇみたいだな」

蓋を開け、大きめの氷を入れたグラスへ注ぐ。
漂う香は、かつてそれを手に入れた際に店で漂っていたそのままに。




「ちぇ、何時か飲み明かそうぜって…言ってたんだけどなァ」



フラれちまったか、とグラス片手に腰掛けた窓際から空を見上げる。






セイ王――…




かつての己の呼称に、それを口にしていた人物に思い当たる顔は幾つかあるが、真っ先に浮かぶのはただ一人。


誰よりも元気で、誰よりも真面目で、誰よりも全力で。

「よォ…そっちの空は、景気良く飛べてっか」


溶けてきた氷が澄んだ音を奏でる。
グラスを掲げ、真っ直ぐへ空へと。

「―――乾杯」
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あと○○しか生きられないとしたらどうしますか?

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神の突然の宣告を見た時、脳裏に浮かんだのはその言葉だった。
あと1日、あと1ヶ月、あと1年。

突然に突きつけられる、タイムリミット。

普通に考えれば、焦り、悩み、恐怖し、今まで何事もなく過ごしてきた1日を、その1分すら無駄なく過ごそうとするだろう。



だが意外と、俺にそれが訪れる事はなかった。ただ静かに、その事実を受け止めていた。

それでも残された時間が、他の皆と変わる事はない。


どう過ごしたいかを考えた時に、願いはすぐに浮かんだ。
その中で求めるべき相手を欲すものは、その相手へ連絡をとった。